アン・ハサウェイ

映画も面白いが演劇も面白い。
「証文どおり、肉一ポンドを取るがよい。だが、それを切る際、たとえ一滴でも・・・」
シェイクスピアの演劇『ベニスの商人』の中で語られる有名な台詞。
 
そんなことを思いながら、正月休みに映画を2本鑑賞。
1本は『レ・ミゼラブル』。2本目は『のぼうの城』。
『レ・ミゼラブル』のフォンテーヌ役を演じたのは、アン・ハサウェイ(写真の女性)。
物語の中、フォンテーヌの長い髪が、ザクザクと切られてしまう。ショッキングなシーンだ。
 
本では、内容や展開がもっと詳細となっているが、ミュージカル映画として、監督が表現したかったことは十分表現されていると思う。
ミュージカルは、もともと舞台芸術の一分野である音楽舞踊劇。それを映画化するのだから、どこに重点を置くかは監督の想像力とセンス。
 
舞台芸術である演劇は、日常から非日常の世界へ観客を導いてくれる。そこが面白い。
演出家の蜷川幸夫(にながわ ゆきお)は『NINAGAWA十二夜』において、シェイクスピアと歌舞伎を融合させた。想像力が豊かな人だ。
 
そういえば、シェイクスピアの妻は、アン・ハサウェイ。