芸術家と魂

私の知り合いに、読んだ本は捨ててしまう人がいる。
ある時、どうして捨ててしまうのか聞いたことがある。
「本は飯みたいなものさ。飯は楽しんで食べて吸収したら、便で流してしまうだろう。
 本だって同じさ、読み切ったらおしまい」。


33歳 織田作之助
38歳 太宰 治
45歳 三島由紀夫、梶山季之
47歳 林 芙美子
48歳 坂口安吾
50歳 梅崎春生
51歳 宮本百合子
52歳 火野葦平
53歳 有吉佐和子
54歳 立原正秋
55歳 伊藤永之介
58歳 開高 健、高見 順、外村 繁、五味康祐
59歳 菊池 寛、亀井勝一郎、徳永 直


多くの作品残し、60歳前に逝ってしまった作家達だ。

しかし、芸術家というのは命の長短ではない。
50年後、100年後にその作品が花を咲かせたら、その魂は生きているといえるだろう。
ちなみに、音楽家のモーツアルトは35歳で旅立ってしまったが、

今でも多くの人々に感動を与えている。


彼は続けて言う。
「お金を払って、作品を味わう。読み終わったらごちそうさまだ。
 もう一度、味わいたかったら、また買って読めばいい。
 それが、作家に対する礼儀というものだ」。


「え~! 私、図書館で無料で読んでます。」


「そんな~無銭飲食と同じだぜ~!!」


なんか、この発想、一理あるように思えてしまうから不思議・・・。