第74回全国研究大会にむけて

 

全国公立高等学校事務職員協会 会長 菊地 隆

  先日、日本百名山のひとつ「皇海山」に登りました。数年前までは3時間程度で登れる優しい山でしたが、台風19号の影響で林道が封鎖され、いまではクラッシクルートと呼ばれる道しかありません。約25kmの道を二日かけ、修験の山なので鎖場や梯子をつかう難易度の高いものでした。私たち事務職員協会のコロナ禍における活動は、誰も通ったことのない道を歩むことになるので、更に厳しい道のりであると考えます。

 さて私たちは、学校経営企画を担う事務職員として、常に向上心をもって業務に当たることが大事です。そのためには、研修を受ける機会が必要であり、研修で得たものを実務に生かし事務能率の向上や改善につなげる。そして、その成果を研究として情報提供するという循環が大切です。また、教育を取り巻く課題の解決には、会員間の情報交換の場が必要です。本大会はオンデマンド開催ですので、従来のように濃密な情報交換の場とはなりませんが、それでも参加者が参加して良かったと思える「群馬大会」になるよう、実行委員会と取り組んでまいりました。特に、分科会午後の部に当たる基調講演・パネルディスカッションは、動画の視聴という形での提供になりますが、参加者の意識を高め共通理解を深める機会となり、更なる研鑽の場となればと考えます。

 結びに、この研究大会が、事務職員の資質の向上と学校事務の充実・発展に貢献することを期待するとともに、会員の皆様のますますの御活躍と本大会の更なる発展・充実を祈念し、御挨拶といたします。

 

2022年6月

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