人生とは勇気

月は不思議な魅力を持っている。
そんな月に思いを寄せていた人がいた。
児玉 清さん。
月に祈ることによって、自分を見つめ直していたようだ。

 

この本、読むのは二度目。
偶然にもまた、手に取ってしまった。

 

その時その時の心情により、思うところが変わる。
映画『インターステラー』の記憶がまだ残っていた。
ダークエネルギーや五次元時空の世界に目がとまった。
世の中、まだまだ不思議な力が存在するようだ。

 

児玉 清は、そんな不思議な力を心の中で楽しんでいたように思う。
クイズ番組「アタック25」でもきっと不思議な力を感じていたのだろう。

”クイズは人生と同じ。
 そのときボタンを押せるか押せないか。
 人生とは勇気、と、毎回思う。”

 

人は誰にも悲しい時がある。
児玉清は、娘の死により悲しみに沈んでいた。
「雨降らば降れ、風吹かば吹け、花に嵐の譬(たと)えもあるぞ、さよならだけが人生だ」。

この言葉に、
彼は生きる勇気を、前に進まなければと変わり始めた。

 

夜空の月には不思議な力がある。


月を見上げる児玉清の姿が目に浮かぶ。